DOCの価値を高めた逸品、カルロ・ハウナー

query_builder 2022/09/14
テイスティング量り売りナチュラルワイン角打ち
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こんにちは世田谷区中町の「Liquor Stand Sai」です。


本日は、秋の夜長にゆっくり楽しみたいシチリアの甘口ワインをご紹介します。


「CARLO HAUNER MALVASIA DELLE LIPARI 2010」 ¥5,720


現在、カルロ・ハウナーはシチリア州のリーパリ諸島における最も有力な生産者と言っても過言ではありません。ジャンシス・ロビンソンとヒュー・ジョンソンが発行する「地図でみる図鑑 世界のワイン」でもリーパリ諸島の生産者のうち唯一掲載されているのが、このハウナーです。先代カルロ・ハウナーはロンバルディア州ブレシア出身の画家でした。20歳前から美術のオリンピックとも呼ばれるヴェネツィア・ビエンナーレ(国際現代美術展)にも出展する程の実力を持ち、その後はデザイナーとして国際的に活躍し1963年に初めてリーパリ諸島にてバカンスを過ごした際にその美しさに魅せられそれからは毎年リーパリ諸島を訪れる様になり、1970年には遂に移住。カルロはリーパリ諸島での生活の中で次第に葡萄栽培に興味を持ち始め現地の農家からの情報収集や、古い本から新しい本まで読み漁り自身のワイナリーを創立しようと決断しました。リーパリ諸島は、オーストラリアやアメリカへ移住する人たちが多く捨て去られた「ダイヤの原石」のような畑がたくさんあり転がっておりその中から素晴らしい畑を購入し葡萄畑をを改善していきます。カルロ・ハウナーは1996年に亡くなりましたが息子のカルロ・ハウナーJr.が後を引き継ぎ現在ではリーパリ諸島でも屈指の生産者として知られております。

ハウナーのマルヴァジア・デッレ・リーパリといえばイタリアワイン界の重鎮、ルイジ・ヴェロネッリから「このようなワインに出会えたことを神に感謝する」と絶賛されるなど、D.O.C.マルヴァジア・デッレ・リーパリが世界から注目を浴びるきっかけを作ったワイン。

その他にもガンベロ・ロッソでは「サリーナワインの素晴らしさを再認識させてくれたカルロ・ハウナーに感謝している。」と絶賛されるなど、ハウナーのワインは甘口だけでなく全てのキュヴェが高い評価を獲得しております。

(輸入元資料より)


甘口ワインといえど千差万別で造り方も様々。ボルドーのソーテルヌが有名ですが、イタリアもパッシートと呼ばれる陰干し葡萄を使うタイプのものが有名です。

こちらのワインはどちらのタイプでもなく、完熟した葡萄を遅摘みしたものを使いサラッとした口当たりながら複雑な味わいが特徴です。食後にゆっくりしながら楽しみたいものですね。


それではまた。

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Liquor Stand Sai

住所:東京都世田谷区中町5-32-2 1F

電話番号:03-6432-2293

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